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The Animation and Layout exercise book ! 『劇場版 空の境界』から考える人気コンテンツとは?

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『劇場版 空の境界』から考える人気コンテンツとは?

劇場版 空の境界』から考える、
「人気コンテンツって実際なんなの?」を考察してみました。
(題材が題材だけに長くなり過ぎたました…次回からは抑えます
空の境界012

どもども

先日の予告通り、
「若者の人気コンテンツとは何なのか?」
その実態はなんなのか気になったので考察しようと思います。

劇場版 空の境界』を観て、
売れ線な記号の寄せ集め感、
あいまいな所が多い設定、強引な話の展開…が、
ちまたのケータイ小説に対しての批評、感想と、
オーバーラップしたところがあったのでご紹介します。


ケータイ小説『恋空』に関して批評している資料です。



こちらは豊崎由美社長のケータイ小説解説で、
要約すると、
『恋空』はケータイ小説おなじみの怒濤の展開を圧縮した、
「コンデンスライフ(濃縮された人生)」
を主人公に1年間ほどで体験させる話で、
怒濤の展開のわりに、設定に関しては突っ込みどころ満載で、
本当に文章力のある小説家と同等に扱ったりするのは失礼!

みたいな批判をしています。

こちらは宮崎哲弥氏と宮台真司氏のj-pop批評対談で、
26分めあたりから『恋空』の批評をしています。

宮台真司氏は結果的に絶賛していて、
要約すると、
・調査によると、
 あえて人との関係性が希薄な展開が続く演出なのだが、
 逆に関係性が希薄な演出でなければ読者がついてこれないらしい…
 また、読者はこれをリアルとして観てるわけではないが、
 同時になぜか共感得て感動している

・ためがすくない
・どんくさい主人公
・「これは泣けるシーンですよ」
 というパーツを読者は脊髄反射的にとらえて感動する

・とにかく若者がこれを観て感動しているのを、
 わからない自分が問題だ


ということを言ってます。

あとは東浩紀の
「恋空とKeyのゲームは文体レベルで似ているのは勘違い?」発言
・痛いニュース経由の『恋空』に対する2chの反応
を「ケータイ小説批評は他のジャンルにも当てはまるかも?」
という資料としてご紹介しておきます。


怒濤の展開を圧縮した「コンデンスライフ(濃縮された人生)」、
あえて意図的に曖昧にしてあるらしい設定…

などの批評を聞いて、ケータイ小説限定ではなく、
ラノベやマンガ、アニメ、ゲームでも思い当たるものがありますし…
韓国ドラマとか、『24』に代表されるアメリカのドラマにも…
とにかく、商業全体に当てはまります。

そこで思ったのが、
作家、制作者側が人気の出るものを研究、
効率性の高いものを追求した結果、
「感動する記号をうまく羅列すれば視聴者は、
 素直に脊髄反射(またはパブロフの犬的に)反応をし、
 詰めが甘い設定は脳で遮断、もしくは補完する。
 逆に設定がしっかりとした、順序に沿った展開は、
 反対に手間がかかりすぎて反応しづらい」

ことを発見し、
そして商品として際だったものが同時多発的に出現した…
ということです。
ボードリヤールシミュラークル論や消費社会分析にも、
通じるところがあります。


個人的には、
そういう文化が栄えるのは別に問題ないと思ってますが、
商品として一時的価値は出ても、
構造上、稚拙という批判を受けやすいというのが原因で、
長期的には耐えられない危険性が考えられます。

例えば国会で「萌えアニメは児童ポルノの規制対象にする」
という法案作りが動き出した場合、
萌えアニメというのも、
記号の羅列、集積文化の代表的なものであるが故に、
ポルノ的なものは目立ち、設定や理由付けが弱い構造が原因で、
うまく反論できず為す術ないまま規制されるかもしれません
バイオレンスの規制に関しても同様です。

構造が快楽へとあまりに直結しているために、
それを指摘、規制されて、
逆に表現の幅を狭まる危険性があります。
(エロ・グロ・萌えなどの表現は、
 快楽に直結しているからこそ、
 理解しやすく、ブレイクスルーに繋がり、
 文化が花開くという構造はあります。
 実際に今のオタク文化ルネッサンスの根源はそこなのですが…)

つまり、ウケをねらいすぎて、
パロに走り過ぎオリジナル性が曖昧になってしまったり、
ロリに走りすぎたり、
安易にバイオレンスに走ってしまったりすることは、
そして、そういったものを大量に消費することは、
自分の首を絞めることにもなりかねないのです。


まとめとして、
大好きなものはほどほどに消費して、
作品性、芸術性が強いもの、
構造が安易に快楽に直結しているのではなく、
ある意味自分には苦い薬というか、
ごちゃ混ぜになっているものをたまに選ぶことが、
自分の好きなものが長く楽しめる方法になるのではないでしょうか?


(おまけ)
『空の境界』第三章で起こるヒロインの悲劇は、
無限回廊で紹介されている事件をふと思い出してしまいます。
(例えば東電OL殺人事件とかコンクリ殺人事件とかに、
 思わずオーバーラップしてしまいます)
理不尽な、不可解な事件というのを表現すると、
どうしてもそういうものになってしまうのでしょう…


前回、「作品がなぜ面白いかがさっぱり…」
などということを書きましたが、
たぶん理由として、
ラノベや小説の洗礼をあまり受けてないのが原因で、
おもしろさの波に乗り切れてないのかもしれません
でもいずれは慣れ、いろいろと理解し、
そして楽しめるようになるでしょう……たぶん

ではでは

テーマ:空の境界 - ジャンル:映画

  1. 2008/02/24(日) 23:35:39|
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